犬との散歩で気づく、四季と街の移ろい
ある日、我が家に小さな犬がやってきた。
コロコロとした体とクリクリの瞳が愛らしく
あっという間に我が家のアイドルになった。
初めて散歩した日は、外の気配が嬉しいのか、
飛び跳ねるように歩き出した。
途中で出合う犬に警戒したり、
塀の上で日向ぼっこする猫に威嚇したり、
スピードをあげて通り過ぎる車に驚いたり。
まるで遊園地のアトラクションを楽しんでいるかのように
たとえ、10分の道のりでも嬉しくて仕方ないようだ。
そういう飼い主であるわたしは、
雨や雪が降れば行きたくないなぁと思うし
暑さや寒さが増してくると少しでもしのごうと
あらゆる手段を試みるのだが、そもそも
四季の移ろいを身近に感じられるようになったのは
この散歩の時間があったから。
春はどこからともなく花の香りが漂い
夏はじりじりと熱い陽射しが肌を焦がす。
秋は道沿いに広がる落ち葉を踏みしめ
冬は白い息を吐きながら犬の名を呼ぶ。
最近は散歩の途中にある建築中の建物を
チェックするのが私と犬の日課だ。
少しずつ形を成していく姿を眺め
どんな建物ができるのだろうかとワクワクしている。
こうして街の変化に敏感になったのも
あの日、我が家にやってきた小さな犬のおかげなんだろうな。
あれからだいぶ時間も経って
ぴょんぴょんと弾みながら歩いていた犬も
スローテンポがお約束になってきた。
それでもこの幸せな時間が何よりも嬉しいし
ずっと長く続いてほしいと思う。
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