心ときめく春の散歩道を愛犬と歩く

ようやく陽射しが暖かくなってきて、朝晩の散歩も楽しくなってきた。
それは愛犬も同じようで、リードを手にすると私の後をずっとついてくる。

今朝も桜の花びらがはらはらと舞い落ちる散歩道を歩いていると、
前からランドセルを背負った小学生がスキップをしながら近づいてきた。
愛犬に気づくと「わあ、大きなわんちゃん！」と嬉しそうな声を上げ、
その後、隣にいた私に元気な声で「おはようございます！」と挨拶してくれた。
そして、去り際に小さな可愛い手を愛犬に振っていった。

私がその姿を可愛いなぁと思っていると、愛犬の目にも同じように映っていたようで、
終始ニコニコしている。
よかったね。もしかしたら、これから毎日挨拶できるかもしれないよと告げると、
愛犬の足取りが先ほどよりも軽く感じたけど、
もしかしたらそれは私の方だったかもしれない。

散歩から帰ると待ってましたとばかりにご飯にありつく愛犬。
たっぷり歩いてお腹もペコペコなのだろう。
ご飯が美味しいと嬉しくて身もだえしながら食べている。
私もよく美味しいものを食べると至福の境地に至るが、
きっと同じような顔をしているんだろうな。
愛犬に自分の姿を投影したら、何だかおかしくて笑ってしまった。
そんな私を愛犬は怪訝そうに見ている。

もはや私と愛犬は一心同体。
愛犬が嬉しいことは私も嬉しいし、
私が楽しいことは、きっと愛犬も楽しいはずだ。

お腹もいっぱいになった愛犬はごろりと横になって昼寝を始めた。
時々、寝言めいた鳴き声を発しながら手足が動く。
もしかしたら、さっきの小学生と散歩する夢でも見ているのだろうか。

春はいいね。何だかウキウキするような楽しいことが待っている気がするよ。
これからも小さな喜びを一緒に探していこうね。