今日は愛猫の“うちの子記念日”

わが家の猫はちょっと気の強い女の子。
迷い猫だった彼女の正確な誕生日は分からないので、
2年前、わが家に来た日を記念日としている。
そう、今日は彼女の“うちの子記念日”なのだ。

最初は慣れない環境に怯え、なかなか心を開いてはくれず、
私たち家族もどう接したらいいものか、ときに戸惑い、ときに悩んだ。
人間は怖くないし、いつもあなたの味方だよと何度も話しかけ、
彼女の負担にならないように静かに見守っていたら、
少しずつ距離が縮まってきた。

それでも、相変わらず、抱っこは嫌がるし、膝の上にも乗ってこないし、
布団にも入ってこない。
爪を切れば嫌われるし、病院に連れて行けばしばらく近寄ってこないし、
私の姿を見て横っ飛びに逃げていくことはあるけれど、
それでも私は彼女が大好きだ。
あまりにも私の愛が強すぎて、時々、手の甲に痕がつくほど
大きな猫パンチをもらうけど、もう彼女のいない生活は考えられない。

そういえば、この間、とても珍しいことがあった。
彼女はあまりべたべたしてこないのだけど、
たまたま私がお風呂に入ろうとしたら彼女がついてきた。
水場は好きじゃないはずなのに、そのまま風呂フタの上にちょこんと座り、
すぐに香箱を組んでうつらうつらし始めた。
きっと温かくて気持ちよかったんだろうね。
そんな彼女の姿を目にして、私はのぼせてしまうほど幸せだった。

この家での彼女のヒエラルキーは私よりはるかに高く、
いつの間にか最上位になった。
ツンデレな彼女に家族全員が振り回される毎日だけど、
そんな日々も愛おしいと思うから、猫って本当に不思議だなぁ。

今日まで本当にありがとう。そして明日からもよろしくね。