愛犬とともに雪と戯れる朝

わが家の犬は遊ぶのが大好きだ。
小さいころは、私が隠れて愛犬が探しに来るというかくれんぼをよくしていたし、
大きくなった今は、音が鳴るぬいぐるみはもちろん、
宅配便で使われる緩衝材のプチプチや卵のパック、
ペットボトルなどを咥えて遊んでいる。
夢中になって遊ぶ姿はまるで人間の子どものようだ。
それだけ無邪気に遊べているということは、元気いっぱいであるということだし、
わが家を心から安心できる場として認識しているんだなぁと思う。
だから、どんなに疲れていても愛犬と遊ぶし、
何より、その時間は私にとって心のスイッチをオフにする貴重なひと時でもあるのだ。

昨日は夕方から雪が降り出し、
愛犬は子どもたちと一緒にワクワクしながら外を眺めていた。
私が「明日の朝には積もっているかもね」と話すと、
愛犬はきれいな瞳をさらに輝かせ、尻尾を大きく振って喜ぶ。

私の予想通り、外は一面の銀世界の朝。
いつもより早く目覚めた愛犬は、子どもたちと勢いよく玄関を飛び出す。
寒さなんて、どこ吹く風だ。
そして、子どもたちが雪合戦を始めると、
ボクも！ボクも！と、右へ左へ飛びながら小さく丸めた雪玉を口でキャッチする。
すごいぞ、ナイスプレーだ！
その後は、私の傍らで雪だるまができる様を見届ける。
なかなか大きくならないから、そのうち飽きてくるかなと思ったけど、
この日は辛抱強く待ち続けた。
そして、ようやく雪だるまが完成すると、
いよいよボクの出番だ！とばかりに思いっきりかぶりついた。
これには、家族みんなで大笑いしちゃったね。

さて、体も冷えてきたことだし、そろそろ家の中に入ろうか。
今度はぬくぬくのこたつでかくれんぼなんて、どう？